夏の終わり
- 還暦越えガール
- 2022年9月16日
- 読了時間: 2分
私が夏の終わりを感じる時は、高校野球が終わった時だ。
身体の中から、喜怒哀楽がプシューと抜け、虚無感に襲われてしまう。
サヨナラ負けしたチーム、女子マネージャーの号泣、エース一人が投げているチーム。
コロナ禍で試合の組み合わせを調整した大会本部や、選手の感染で入れ替えが行われて、甲
子園まで来て戦うことなく帰った選手もいた。
こんなことが早くなくなって、スポーツだけに打ち込めるようになってほしいと願ってやま
ない。
あ~あ、春のセンバツまで私は当分気の抜けた生活を送るのかな…
高校野球の終わりの前にも、夏の終わりを感じることがある。
それは、蝉の死骸をよく目にする時だ。
一番心が痛むのは、道路で車にひかれペシャンコになっている蝉を見る時だ。
この時ばかりは、大の虫嫌いの私が亡骸をそっと拾い、近くの木の根元に埋めてやる。
一度、道路の真ん中にいた蝉を死んでるのと思い、そっとつかむと急に手足をバタバタと動
かした! わー生きてる、恐いよーと思いながら、道路の真ん中にいたのでは車にひかれる
と思い頑張って、木の根元においてやった。
そしたら、木を上りはじめた。「もうちょっとこの夏を楽しんでや」と声をかけて離れた。
長い間土の中に籠って、地上に出て来てからは10日ほどの地上生活しかない蝉。
樹の汁を味わえたかな? お気に入りの相手を見つけペアになれたかな? 子孫を残せたか
な? 夏を謳歌できたかな? 死骸を見つけると、いつも心の中で問いかける。
「お疲れさまでした。今度は人間に生まれてこれたらいいね(蝉には余計なお世話かもしれ
ない。蝉がイイんじゃー、と思ってるかもしれない)
うるさいくらい鳴いていた声が聞こえなくなると、やはり物悲しいものがある…
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