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ガーベラ

  • YOKO
  • 2023年6月8日
  • 読了時間: 1分



平成3年27歳。専業主婦が不向きな私は

寝たきり主婦を卒業した。


数か月は旦那と一緒に起き、

洗濯機を回した。

行ってらっしゃい、

を言うと布団に直行した。いくらでも寝られた。


派遣先は田町で、

南武線から2駅目のJR川崎から京浜東北線で通った。


森永本社側で降り、陸橋を渡り、図書館の横を通過し、

銀行角の横断歩道を右手に東京タワーを見ながら渡り、

慶応義塾大学前の坂をのぼった。

住所は港区だった。


通勤道に「おこと教室」の看板があり、

いつみても「おとこ教室」に見えた。


陸橋階段下のパラソル露店の花屋さんで、

時々ガーベラを1本買って帰った。


帰宅ラッシュで押しつぶされないよう

両手でガーベラを胸に抱えた。

ガーベラは私を見上げ、プルプルしていた。


“あたしが守ってあげるから!!”

その時「おとこの気持ち」が分かった様な気がした。


多摩川を渡るとき、

“これが淀川やったらええのにな 、、、”


毎日思っていた。







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