top of page
YOKO

令和六年一月八日はれ時々くもり




『大阪フィルハーモニー交響楽団新春名曲コンサート』に出かけた。

空いている阪急電車に座りしばらくすると、

三人の振り袖姿の女子が乗ってきて目の前に座った。


大輪の花束を突然プレゼントされたような眺めになった。


今年はマスクもない。三人はスマホ片手に早朝のすずめの様にお喋りし、

始終たのしそうに写真をとりあっていた。


何十年たってもふわふわの白ショールなんやなぁ、きれいやなぁ、、、

違うと言えば結い上げヘアの飾りが多い事と、バックが今ふう。


彼女たちは今日の日がずっと続くと思っている。

40年前の私がそうであったように。

仔犬を飼った時に老いて死ぬ日を想像もしないように。


これ以上はない華やかな三つの大輪の花で半分隠れている後ろの窓には、

黒と灰色が混ざり横長に垂れこめている雲に太陽がまんべんなく降りそそいでいた。















閲覧数:11回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Comments


bottom of page