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ふうわりと

  • YOKO
  • 2024年1月11日
  • 読了時間: 1分


犬の散歩中。

ホームで立っている時。

遥か上空、飛行機の音が聞こえる時。

 

「私は夢の中で生きているのかもしれない」

と思うことがある。

 

何億光年先の星で私は寝ていて、

長い長い悪い夢を見ているのだ。

 

そこでは死んでいった人たちが

私が起きるのを待っている。

 

真っ先に父親と、

17歳で海軍に志願し海に散った、

たった1人の叔父に会いたい。

 

そしてずっとずっと愛しい人とハグする。

 

長い長い夢から目を覚ますと、

母親も17歳の老犬も10歳のチワワもいるだろう。

 

ふうわりと身体を起こす。

 

「なんや、みんなここにいてたんや、、、」

 

毎朝の寝起きの孤独もウツ感も無い。

うれしさと幸せがココロ一杯にひろがる。

 

見上げると、

虹と白い雲と青空と太陽と月のすき間を、

天の川が幾筋も流れている。

 

みんな笑っている。

 

なんかずっと気分が悪かったな。

ヘンな夢ばっかり見てたな。

 

もう寝るのやめよ。

 

“ふうわりとした幸わせ”は終わりなき永遠。

 



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