犬の散歩中。
ホームで立っている時。
遥か上空、飛行機の音が聞こえる時。
「私は夢の中で生きているのかもしれない」
と思うことがある。
何億光年先の星で私は寝ていて、
長い長い悪い夢を見ているのだ。
そこでは死んでいった人たちが
私が起きるのを待っている。
真っ先に父親と、
17歳で海軍に志願し海に散った、
たった1人の叔父に会いたい。
そしてずっとずっと愛しい人とハグする。
長い長い夢から目を覚ますと、
母親も17歳の老犬も10歳のチワワもいるだろう。
ふうわりと身体を起こす。
「なんや、みんなここにいてたんや、、、」
毎朝の寝起きの孤独もウツ感も無い。
うれしさと幸せがココロ一杯にひろがる。
見上げると、
虹と白い雲と青空と太陽と月のすき間を、
天の川が幾筋も流れている。
みんな笑っている。
なんかずっと気分が悪かったな。
ヘンな夢ばっかり見てたな。
もう寝るのやめよ。
“ふうわりとした幸わせ”は終わりなき永遠。
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